カミーノ・デ・サンティアゴ
7月9日
21日間に渡る巡礼を終えて無事フランス側国境の町、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーにたどり着くことができました!
ほぼスペイン横断となる780㎞の道程を走りきることができたのも、途中様々な形で応援してくれた沢山のカミーノ支援者、そして途中でであった仲間達のお陰に他なりません。
何人かはこのblogを見てくれていると思うので、この場で感謝とゴールの報告をさせていただきます。
道中の暖かいご支援、本当にありがとうございました!
まだまだ道程の途中の人。
もう既に聖地にたどり着いた人。
様々かとは思いますが、それぞれが納得して帰れるよう、最後まで ブエン・カミーノ を祈っています。
では最後に写真でカミーノの締めを。
皆のゴールで自分のスタート、聖地サンティアゴ
聖ヤコブの眠るカテドラルは残念ながら改修中。
0㎞地点
カミーノ中は基本巡礼者用の宿、アルベルゲルに宿泊
キッチン、シャワー、トイレ、毛布が付いて1泊 5~10ユーロ。
共同、ドミトリーとはいえEUとは思えない驚きの安さ!
峠のてっぺんにある人口30人程度の村、オ・セブレイロ
石造りの建物が印象的。
郷土料理のカルド・ガジェコ(ジャガイモと野菜のスープ)は、霧雨のなか冷えた体にぴったり。
155㎞地点
外食はお金がかかるので、基本は巡礼宿で自炊飯
スペインのお店で売ってる野菜は日持ちする球状の物が殆どで、菜物が少ないのが日本人として辛いところ。
手間がかからないので、大体みんなパスタかサンドウィッチが定番メニュー。
テンプル騎士団の城がある大都市、ポンフェラーダ
城好きと騎士好きにはたまらない街。
城の中へは巡礼手帳を見せたらタダで入れました。
209㎞地点
モリナセカの巡礼宿の裏庭にあった「生木観音像」
四国のお遍路さんとの交流記念に、昨年香川のお坊さんが彫られたとのこと。
時間がたてば形を変える「生き木」の仏さんに、形を保っているうちに出会えた幸運に感謝。
217㎞地点
ひとっこ一人住まないような山奥の巡礼路にだって、一息入れたいところには移動式のバルが出店している
値段が少々高めなのはご愛敬。
小さい町の教会のてっぺんに必ずあるのがコウノトリの巣
人が多い所の方が天敵に狙われにくいのでしょうか?
ガウディ建築とチョコレートが有名な街、アストルガ
でもチョコレートは食べ逃す。
ここから先200㎞以上続く、麦畑しかないメセタ(台地)のスタート。
262㎞地点
中世の恋の逸話で有名な「オルビゴ橋」
なんでも話は1400年頃。
この国の姫に恋をしたスエロという騎士がおり、彼は愛の証として
「1月の間この橋を渡ろうとする者と戦い、誰一人この橋を渡らせない」
と宣言。
その後9人の仲間と共に一月間戦い抜き、見事スエロは姫様をゲットしたらしい。
今では美談として伝わるこの話だけど、よくよく考えたらなぜ国の要所を不法占拠した男が姫と結婚できたのだろうか・・・?
もしかしたら実際のところはあの宣言、
「貴方の国の交通の要所を占拠します。国民や物流にはとても迷惑をおかけしますがそれが嫌なら娘さんを僕にください」
という脅迫だったんじゃないだろうか?
で、王様が根負けして泣く泣く娘を差し出したのが一月後だった・・・
とかの方がしっくりくる気がするのですがいかがでしょうか?
そんなアホなことを真面目に考えてた290㎞地点
永遠と続く麦畑しかない大地
その道すがら、たくさんの巡礼者達と出会っては別れを繰り返す。
460㎞地点
中世の街並みを残す大都市ブルゴスは丁度フェスティバルのまっ最中
民族衣装を纏った女の子達の可愛さが尋常ではありませんでした。
490㎞地点
道端で見かけたジャガイモ工場のマスコットキャラクター
朝日がいい仕事をしている。
570㎞地点
どこの国の思春期もやることは一緒
スペインは駄菓子の種類が豊富!
思わず全種類買って袋詰め。次の日おやつにいただきました🎵
で、
この内まともに食べれる味がマー〇ルチョコだけってどういうことよ・・・(泣)
残念な気持ちでいっぱいの620㎞地点
スペインでは子どもの野外教育が盛んな様子。
色んな所で先生に連れられ外を歩く小学生を見かけました。
因みに写真の子達がやっているのは、「道行く人に体のどこかにサインを書いてもらう」という授業。
見ているだけでも面白い授業風景に心引かれた650㎞地点
道端で偶然知り合った松野さん
突如ハーモニカを吹き出したのにはびびりましたが、道行く人の足を片っ端から止めていくその腕前はお見事でした。
無から有を 何もないところから感動を産み出す
そんな人生の目標としたい人に出会えた670㎞地点
バルで朝食を頼むと決まって出てくるのが、パン(またはサンドウィッチ)、コーヒー、オレンジジュースのセット
飲み物が2つ出てくるのが不思議な感覚。
そしてやっとたどり着く、「牛追い祭り」の街 パンプローナ
祭りの最中は物価もホテル代も跳ね上がるので覚悟していくべし。
最後にして最大の難関、フランスとの国境ピレーネ山脈
標高1500mを越える難所も、自転車ルートで行くと標高1000mちょいと拍子抜け。
この山を一気にかけおりるとたどり着くのが・・・
始まりの街、サン・ジャン・ピエ・ド・ポー!
780㎞地点、遂にゴール!!!!!
長い道のりを歩んできて、今の気持ちを一言で言うのならば・・・
実感沸かない(泣)
街が小さいよー(泣)
見所全くないよー(泣)
誰もゴールを祝う仲間がいないよー(泣)
これがちゃんと正規ルートを走っていたのなら、巡礼証明書を貰ったり、共に歩んだ仲間と抱き合ったり、聖ヤコブ象に抱きついたりとイベント盛りだくさんなのでしょうが、逆走なのでそういった事は一切なく。
結局今まで通過してきた町と同じように過ごし、次の日にはフランスに旅立ちました。
モン・サン・ミシェルまでたどり着けたらちょっとは実感湧くのかなぁ・・・?
思いの外レストランが高かったので、バーガーショップで一人祝杯
21日間頑張った自分にお疲れさまでした。
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