What is Your Dream?

2015年4月3日から、世界一周中の25歳♂です。
世界中の人に夢を尋ねてそれを紹介するブログができたら。そんな理想と、
そうは問屋が卸さない現実の壁に世界中で四苦八苦する様子をお届します。
人生やらかしてなんぼ!まってろ、世界!! 
※2016年3月23日に無事ゴールしました! 応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました!

アルプスの少女 ヘイディ


ノイシュバンシュタイン城を離れた後は、オーストリア、リヒテンシュタイン公国を経由してマイエンフェルト(Maienfeld)という町からスイスへ入国した。


マイエンフェルトは日本人なら誰もがお馴染みの名作、「アルプスの少女ハイジ」の舞台となった町である。


噂によると山の麓には、ハイジの家があるらしい。


ルート的にも無理のないことだし、せっかくなので寄って行くことにした。






マイエンフェルトはブドウ畑が広がるのどかな田舎町



町中至るところにハイジの家までの看板が立っている



看板を辿って丘の上まで上っていくと・・・・




あった!ハイジの家だ‼


因みにハイジは原作通りドイツ語で書くと「Heidi」
発音的には「へイディ」になるらしい。



ヤギのユキちゃんズ(白ヤギのユキちゃんは不在)を尻目に、チケットを買い早速入場。




ここ正式名「ハイジ村(Heidi dorf)」は、ハイジ史料館とハイジの家、2つの見所があるとのこと。



まずはハイジ資料館へ行ってみた。



資料館に展示されているのは、世界中のハイジのパンフや史料。


誕生から100年以上の歴史を誇るハイジの物語は、50ヵ国以上で翻訳され何度も映画化、実写化され愛されてきた。


そんな各国から集まった様々な可愛いらしいハイジの姿を見ていると、それぞれのお国柄が見えるようで面白い。


原作ハイジ


いやー、可愛いなぁ       ん?







「やあペーター。今日のチーズの出来はどうだい?HAHAHA~」




・・・




ないな、これは。



えらいエラの角ばったハイジである。


なんだこのヤギのミルクとプロテインを主食にしてそうなハイジは。


どこの国のへイディだろうか・・・?




因みに日本では知られていないが、ハイジの原作のストーリーは物凄く宗教色の強い物語となっている。


原作ではハイジは熱心なクリスチャンであり、しきりにおんじに神の元に回帰するように奨めるらしい。



「ねえおじいさん。なんでおじいさんは神様のことを信じないの?」

「ねえおじいさん。なんでおじいさんは教会のミサに通わないの?」



・・・そんな事を毎日尋ねてくるハイジはなんか嫌だなぁ。




因みにこのあと下のグッズ売り場を見たのだけれど、品揃えの多くを日本版ハイジが占めていた。


日本版のハイジは意図的にがっつり宗教色を削って作っているのだけど、そんな日本版アニメが本場のスイス、ドイツでは繰り返し放映され大人気らしい。


原作の趣旨から大きく外れたハイジが特に人気があるというのは、ちょっとした皮肉なのかもしれない。



続いてハイジの冬の家へ。


実はアニメをしっかり見たことがないので知らなかったのだが、ハイジとアルムのおんじは夏場と冬場で山の上の小屋と麓の家、2つの家を移り住みながら暮らしていたらしい。


ここにあるのは冬を越すための麓の家を再現したもので、100年前のスイスの人たちの暮らしぶりを知ることが出来る史料館としての役割も果たしている。



1階部分は食料庫
冷蔵庫がない時代の食料の保存の仕方が学べる。



国の文化や歴史に触れるのは大好きなので、個人的にはこういった施設は結構嬉しい。



上にあがると、アルムのおんじの人形がお出迎・・・





ギョロ




恐っ!!?



なんだこの眼力だけで100人くらい倒しそうなおんじは。



おんじは気難しい人付き合いの悪い人という設定だが、その辺を意識して作成したということだろうか?


それとも特になにも考えずに作ったのだろうか?



その答えは下の階にいたハイジとペーターが答えてくれた。






ハイジ 「ねえペーター。なんで私たちはこんなに人形の作りが荒いの?」
ペーター 「アルムのもみの木に聞いてごらんよ!」




・・・




ノーコメントで。




・・・


これで「ハイジの村」の見学は終了となる。




ただ、噂によるとここから更に山を登ったところには日本人お馴染み、ハイジの家こと「おんじの小屋」があるらしい。


どうせここまで来たならと、噂を便りに登ってみる事にした。



登山道からはマイエンフェルトの町が見下ろせる



で、歩き始めて30分。         ・・・家どこ?


まったく着く気配を見せない。



道行く人に聞いたら、「家の場所は知らないけど、この道は標高1000mの峠まで続くよ」とのこと。



・・・よし。引き返すか。



特に未練があるわけでなし。とっとこ下山を開始するのだった。



あの山のどこかにおんじの小屋がある




結局今回はメインのハイジの家を訪れる事はなかった。


しかし小屋へと登る坂道を実際に歩いてみて、一つ強く心に思ったことがあった。


それは・・・



あの山の上まで自力で車椅子で登ったのだとしたら、クララの腕力半端ないな



ということである。



あの標高を車椅子登山って、どんな上半身の筋肉してるんだよクララ



もしクララが自力であの山を登っていたのだとしたら、多分なかなか立てるようにならなかったのは体が病弱なせいではなく、上半身と下半身の筋肉量が違いすぎてバランスが悪かったせいなのではないだろうか?



だとしたらハイジも「クララのいくじなし!」とか言っている場合ではない。


ある意味意気地ありありなのだから、今すぐ歩く練習からパラリンピックに目標を変更するべきである。




・・・



現地に行かなければ分からない事もある


そんな教訓を間違った方向に学びつつ、ハイジの里を後にするのだった。




ハイジの20年後・・・かも
「白ヤギのチーズはいかが?」





フュッセンから川を遡ると辿り着くのが、世界の隠れた絶景スポット オーストリアのチロル地方
アクセスの難しさから訪れる人は少ないが、個人的には世界でもトップクラスの美しさ。


「アルプスに行きたいがスイスに行くほどお金がない」「ドイツと抱き合わせででアルプスに行きたい」という方、迷わずチロルに行くべきです。
因みにチロルチョコの名前の由来でもある。




事前情報無しで行ったら、チロルの峠はまさかの1700mオーバー
死ぬかと思った・・・




ヨーロッパのミニ国会その2こと、リヒテンシュタイン公国
縦に長細い国だが、自転車でも2時間あれば縦断できる。


前にスイスの軍隊が誤って国境を越えて進軍してきたが、「よくあることです」と国際問題レベルの出来事を笑って済ました広い度量の持ち主。





メインストリートは不思議なアートが立ち並ぶ



インフォメーションは玉座付き



「入国スタンプの代わりに王冠の入ったスタンプを差し上げます(有料)」




こっから遂にアルプス本番!
北から南へアルプス山脈を突っ切り、イタリア入国を目指します。




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