What is Your Dream?

2015年4月3日から、世界一周中の25歳♂です。
世界中の人に夢を尋ねてそれを紹介するブログができたら。そんな理想と、
そうは問屋が卸さない現実の壁に世界中で四苦八苦する様子をお届します。
人生やらかしてなんぼ!まってろ、世界!! 
※2016年3月23日に無事ゴールしました! 応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました!

G・T・O イダルゴ

貴方はミゲル・イダルゴ(Migueru Hidalgo)という人物の事を知っているだろうか?


彼はメキシコ独立革命の先駆けとなった指導者であり、「メキシコ独立の父」と呼ばれている人物である。


彼自身は革命に失敗し処刑されてしまったが、後に続いた人たちが無事スペインからの独立を達成。

現在彼はメキシコで英雄中の英雄として扱われている。


今回はそんなイダルゴが活躍した街「グアナファト」(略称 GTO)より、彼の足跡を辿りながら新たな歴史の可能性を考察していきたいと思う。


少し長くはなるが、興味のある人は暫し付き合っていただきたい。


そしてメキシコとスペイン出身の人は間違っても読まないでいただきたい。

読んだとしても、怒っちゃやーよ。


では本編



今滞在しているグアナファトはサカテカスと同じく銀鉱で栄えた街だ。


同時に歴史あるグアナファト大学を抱える学術都市でもあり、日本人には手軽にスペイン語を学べる街としても有名である。


類に漏れず俺もスペイン語を学ぶため2週間ほどこの街に滞在しているのだが、長く滞在する内にそこら中で「イダルゴ」という名前を目にする事に気がついた。


例えばこの街の市場の名前はイダルゴ市場だし、近所の村の名前はドローレス・イダルゴだ。メキシコ地図を見れば近所にイダルゴ州まである。


近隣で一番大きな清生市場、イダルゴ市場

市場はいつでも新鮮な食材と、そうじゃない食材とで溢れている。

買い物をする際は五感を使って慎重に選ぶこと



これは偶然じゃないなと調べてみたところ、グアナファトはメキシコの独立革命時にミゲル・イダルゴという人物と深い関わりがあることが分かってきた。


ミゲル・イダルゴの一般的に言われる主な経歴は以下の通りだ。


・メキシコ生まれの白人(クリオーリョ)。ドローレス村で神父をしていた。


・1810年、ナポレオンのスペイン征服に乗じてメキシコの独立と原住民の血を引く人達の地位向上のためにドローレス村で蜂起。 奴隷扱いされていた原住民や混血民2万人を率いて政府の主要都市を次々と攻略。


・しかし首都メキシコシティまで迫るも攻略に失敗。


・その後敗戦や仲間割れののちアメリカに逃亡しようとしているところを逮捕。処刑され革命が成功するまで晒し首にされる。


結果的には失敗したが、イダルゴ神父の乱に感化されてその後メキシコ中で独立運動が活発化。

彼の死から10年後、メキシコはスペインから独立し原住民達はスペイン人と同等の権利を得ることに成功する。


彼は間違いなくメキシコ独立の英雄であり、原住民や混血民からすればまさに救世主だったのだ。


グアナファトへ進軍するイダルゴ


そして何を隠そうこのグアナファトこそ彼が一番最初に攻略した主要都市であり、同時に彼が晒し首にされた街なのである。



スペイン人の血を引く身でありながら可愛そうな目にあっていた原住民のために立ち上がった聖人君主。



・・・かっけー!


すごいぞイダルゴ! カッコいいぞイダルゴ!


街の中にある独立革命由来の観光地を周りながらすっかりイダルゴ信者になった俺は、暇を見つけてはイダルゴの事を調べるようになっていた。



するとどうだろう。次第に彼の新たな歴史に残る経歴が明らかになってきた!



1、子供の頃イエズス会系列の名門校に入るも何故か2年で追放される。


2、カトリック教の司祭の資格を得た後37歳で母校の学長になるが、2年で辞職。

理由は賭博好きと、複数の女性に手を出して子供を産ませた事が問題になったため。(諸説あり)


3、議論好きだがしょっちゅう反感を買い、周囲の人達との間に軋轢を生みだしていた。


4、革命軍のリーダーは友人のアジェンデと自分の上司のアルダマがやる予定だったが、仲間の了承を得る前に蜂起。ちゃっかりリーダーに収まる。


5、蜂起した目的はナポレオンに味方した勢力への反発で、原住民の地位向上は後付け。独立とか考えてなかった。


6、グアナファトでの戦いでは数千人で攻撃しても破れない敵の砦を前に、「お前ちょっと1人でなんとかしてこい」と丸腰の部下Pに無茶ぶり(その後部下P、ホントに1人で突撃決行)


7、早々にまとめきれなくなり反乱軍は暴徒化。ナポレオンの味方だろうがそうじゃなかろうが、「スペイン人は皆殺し、奴らのものは俺のもの」が合言葉になる。



・・・あれ? この人ダメ人間っぽくないか??



おかしい。


イダルゴ神父は弱き者のために立ち上がった聖人君主ではなかったのだろうか?

それとも女と賭博が大好きなKYなおっさんだったのだろうか?


イダルゴはカトリックの教の司祭になる際「清貧、貞操、従順」の3つの誓いをたたてるはずだが、彼の経歴から見えてくるのは何故か「金・暴力・S〇X」

真逆だ。


革命を起こしたことで英雄として名を残したイダルゴだが、なんか別に革命を起こさなくても名前だけは残りそうなやんちゃっぷりである。




・・・これは1から考え直す必要があるかもしれない。



そこで今回新たに考えたのが、「ミゲル・イダルゴ ダメ人間説」だ。


ようはイダルゴは壁画に書かれるような聖人君主などではなく、最初っから最後まで人間臭い人間だったのではないかという考え方である。


例えば反乱も「ナポレオン政権打倒」が目的ではなく、「本国の威張り腐ったやつらがムカつくから仕返ししに行ったら、思った以上に味方がフィーバーしすぎて引っ込みがつかなくなった」とかならどうだろう?


例えば・・・




グアナファトでの一幕



イダルゴ

「どうだ!ナポレオン政権についた裏切り者どもはやっつけたか??」


部下

「はい!街にいるスペイン人どもはナポレオンに付いた者もそうじゃない者も全員皆殺しにしたので大丈夫です!!


「((((;゜Д゜)) !!?」


部下

奴らの家の財産と食料も根こそぎ奪い倒しました!ペンペン草一本残っちゃいません!!」


部下達

「「イダルゴばんざーい‼イダルゴばんざーい‼ スペイン人どもに鉄槌を‼」」


イ (((((;゜Д゜))) いやいやいいや、これ不味いからΣ これ完全に反乱軍じゃん!ナポレオンだけじゃなくてスペインも敵に回しちゃったじゃん!!)


部下達

「「イダルゴ様!!次はどこのスペイン人どもをしばきに行きましょうか!!」」


キラキラキラキラ ← 期待に満ちた目差し



イ 「・・・・・・・・次、サカテカス行っとく?(泣)」





こうして引っ込みがつかなくなった結果引き起こされたのがメキシコ独立革命だとしたら面白い。



突拍子もない説に聞こえるかも知れないが、後々元々リーダーになる予定だった親友のアジェンデに人望でリーダーの座を奪われたり、そのアジェンダと喧嘩した結果反乱軍が弱体化して壊滅したりと最後まで人間味溢れるエピソードに溢れるイダルゴ神父の事を思うと、あながち外れでもない気がするのだがいかがだろうか?




メキシコの英雄 グレート ティーチャー イダルゴ(元教師)


真実はどうあれ、彼がなした功績は未来永劫変わることはない。



最初に攻め込んだアロンディガに奉られるイダルゴさん

横には友人のアジェンダや上司のアルダマも一緒に奉られている



部下Pこと、グアナファトの英雄、ピピラさんの蝋人形

彼は銃弾が飛び交うなか、石板と松明という原始人もビックリな装備で突撃。

砦の鉄の扉を7分間松明であぶり続けるという荒業で突破したらしい。

真横にイダルゴさんの生首が展示されてるのは無茶ぶりに対する当て付けかもしれない。



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