カリオストロな城
ドイツに入った後はバーデン=ヴュルテンベルク州を南下し、映画 「ルパン三世 カリオストロの城」 の城のモデルとなったリヒテンシュタイン城を目指した。
今回はその道中と、目的地のリヒテンシュタイン城を写真でご紹介。
フランス方面から入国するとすぐにぶち当たるのが、「黒い森」ことシュヴァルツヴァルト(Schwarzwald)
密集して植林されたドイツトウヒの木々によって暗く見えるのでそう呼ばれている。
一昔前には酸性雨の被害者として教科書の環境破壊のページに必ず載っていたが、近年の努力により大分改善した模様。
こだまとか住んでそう
林道を通ると必ず見かけるのが「狙撃台」
猟期になるとハンター達はこの櫓に潜んで、近くを獲物たちが通りかかるを待つ。
鍵がかかってないのを良いことに、こっそり上ってみた
視野が広い! 当たり前だが狙撃にはもってこいだ。
車で牽引できる移動式もあった
タイトル 「ワンチャンス」 (野良犬目線)
黒い森を抜けるとたどり着くのが、バーデン=ヴュルテンベルク州の州都、シュトゥットガルト(Stuttgart)
ミュンヘンのオクトーバーフェスと並び、ドイツ第2の飲み祭り、カンシュタッター・フォルクスフェストが秋に行われることで有名。
でも残念ながら時期外れ。後ふた月遅く来るんだった!!
この街も巡礼地の1つ
街中に張られていたポスター
シュトゥットガルトのイメージキャラクター?らしいがやたらと濃い。
旅先でドイツ人に会うと、大体彼の話で盛り上がれる。
ドイツはソーセージが安くて美味い!
南へ下ると森から山へ
次第にアルプス山脈へと近づいていく。
福島原発の事故の後、即座に10年以内に国内の原発を無くすことにしたドイツ
国内のどこを走っても、再生エネルギーの取り組みが目につく。
でも自国で原発をやめるというだけで、実は近隣諸国から原発電力を買い込んでたりもする。
リヒテンシュタインの入り口となる、ロイトリンゲン(Reutlingen)の街
インフォメーションを訪ねたら受付の姉ちゃんがスペイン出身で、スペインから自転車を漕いできたと話したら仕事そちのけで大盛り上がり!
この後盛り上がりすぎて、訪ねた用件を忘れる。
ドイツに入って3日目で、リヒテンシュタイン城のある山の麓まで到達
一晩入り口で明かしたら、明日の朝一で登山を敢行する。
目的地はあの山のてっぺん
始終登り坂なため自転車を手押し
えんや~こ~らどっこいせ
そんなこんなで8月6日
無事リヒテンシュタイン城に到着!!
着いた~‼
9時の開場と共に敷地に入場!
一番乗りに気を良くするも、メインの城の入場は9時半から。
なんでやねん。
仕方ないので入場時間まで周辺から景色を楽しむ。
入場待ち御一行
眼下に見えるリヒテンシュタイン(Lichtenstein)の街
城は山頂の崖っぷちに建っている
この城は1180年頃に最初砦として建設されたが、敵により陥落した後は一時期狩猟小屋に転用。
その後領主が小説「Lichtenstein」に影響されて中世様式のお城に改築したものが、今に残るリヒテンシュタイン城である。
物語に出てくる城を目指したとあって、見た目はまさに「The中世の城」
その外見から公式発表ではないが、映画「ルパン三世 カリオストロの城」の城のモデルになったともっぱらの噂である。
しっかしこれを建築した領主も、まさか数百年後に遠く離れた島国の物語の中で密かに脚光を浴びる日が来るとは思いもしなかっただろう。
9時半、やっと開門
ここはいちカリオストロファンとして、せっかくなので最後尾から部下を率いて突撃する銭型警部のノリで入場してみた。
ルパ~ン! 逮捕だー‼
ドドドドドド・・・
バタン ガチャり ← 目の前で扉が締まり中から鍵のかかる音
・・・あれ?
「すいませんお客さま。場内は大変狭くなっておりますので、人数の入場制限をもうけさせていただいております。次回の案内をお待ちください☆」
・・・
なんてことだ。
銭型のとっつぁんごっこをやりたいが為に最後尾に陣取ったら、入場し損ねた ← アホ
結局そのまま外で更に30分待機。その後1時間のツアー見学を楽しみました。
城内は個人の所有物なため撮影禁止
城主の甲冑コレクションや、どっから手にいれたのか分からないナポレオンのデスマスクなんかもあってかなり楽しめる。
よく間違われるが、リヒテンシュタイン城は隣国リヒテンシュタイン公国ではなく、ドイツにある。
リヒテンシュタイン公国国主のリヒテンシュタイン家の発祥が、ドイツのリヒテンシュタインということらしい。
ややこしいΣ
更に言うと、カリオストロの城の城のモデルになったと言われているのがリヒテンシュタイン城で、カリオストロ公国の国の設定の元になったのがリヒテンシュタイン公国だったりする。
更にややこしいΣΣΣ
この城を一目見たさに、間違ってリヒテンシュタイン公国に行って泣きを見るカリオストロファン多数。
お出掛けの際はお気を付けて。
1日自転車を漕いだ後のドイツビールは殺人的に美味い!!
ヨーロッパ自転車旅、中盤戦もあと一息
この後はロマンチック街道の終点からアルプス山脈を越えて、イタリア ローマを目指します。
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