What is Your Dream?

2015年4月3日から、世界一周中の25歳♂です。
世界中の人に夢を尋ねてそれを紹介するブログができたら。そんな理想と、
そうは問屋が卸さない現実の壁に世界中で四苦八苦する様子をお届します。
人生やらかしてなんぼ!まってろ、世界!! 
※2016年3月23日に無事ゴールしました! 応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました!

縁の無いもの 縁のあるもの


スイスのハイライトと言えばアルプス山脈。


その中でも特に有名なのが、共にアルプス三大北壁に数えられているマッターホルンオーバーラント三山だ。


今回自分はその後者、オーバーラント三山を楽しむためにその麓の村、グリンデルヴァルト(Grindelwald)へとやって来ていた。




オーバーラント三山とは同じ山地に属す高峰、アイガー(標高3970m)、メンヒ(標高4107m)、ユングフラウ(標高4158m)の3つの山のことで、眼下の村からは3つ連なったその絶景を堪能することができる。


また、メンヒとユングの間にあるユングフラウヨッホ(標高3466m)までは登山列車で登ることができ、そこから眼下に眺められるアレッチ氷河は世界遺産にも登録されスイス観光の目玉となっている。




そんなオーバーラント三山を堪能すべく、今回は前日から普段高価で使わないキャンプサイトを奮発して使用し体調とカメラの充電を万全に整えていた。



なにせその美しさからリピーター続出と噂の耐えない絶景。



それを一目見るためだけにルート上3度も標高1000mオーバーのアルプス越えをやらされてるのだ。


過度の期待をしたってバチは当たらないだろう。






そう思ってワクワクしながら翌日早朝。






ザー


ビチャビチャビチャビチャ(テントに雨粒が叩きつけられてる音)






(泣)



神様なんか嫌いだ(泣)





さて、本当なら日を改めるべきなんだけど、聞くところどうやらこの先数日は大雨。


そもそも物価の高いスイスに長期で滞在できる余裕などもなく、仕方なくこの日の朝の登山列車に乗ることにした。




まあ山の天気は変わりやすいと言うし、それにもしかしたら雲は山頂まで届いてなくて、眼下に一面雲海の絶景!・・・なんてものが見られるかもしれない。


希望が絶たれたわけじゃないさと自分に言い聞かせ、駅へ向かうのだった。




前日の夕方に到着したさいに撮影したアイガー北壁
これが彼の勇姿を見る最後の姿になろうとはこの時思いもしなかったのであった・・・。




ユングフラウ鉄道グリンデルヴァルト駅
ここから1時間ほどで標高を2000m以上登る。


因みに山頂までの往復チケット、早朝割り引きつけてもお値段16000円なり。
価値は分かるけど、世界と比較してもちょっとボリ過ぎだと思います。






列車内は景色を見やすくするための窓の配置や、どちらに座ってもずり落ちないための座席の角度設定など、登山列車ならではのギミックが満載!




車窓から眺めるアイガーは相変わらずご機嫌ななめ





途中中間地点のクライネ・シャイデック駅で乗り換え。
ここからはアイガーの中に掘られたトンネルを登っていくことになる。




頂上までの間に途中2つの駅があり、そこの展望台から景色を眺められるようになっていた。




せっかくなので天候確認。
外の様子は・・・




もやーん


回復の兆しが見えない・・・(泣)




そんなこんなでやって来ましたユングフラウヨッホ

別名「トップ オブ ザ ヨーロッパ」


ヨーロッパ一高いところにある鉄道駅だったりします。




さてこのユングフラウヨッホ駅。


標高3454mの山脈の尾根という危険地帯にあるため当然自由に外に出ることはできず、観光客はサークル状に掘られた観光トンネルを見て回ることになっている。


その中で途中何度か外に出る機会があるので、それまでに天候が回復していることを祈りつつ順番にトンネルを見て回ることにした。





まず最初にお目にかかるのが360°スクリーン。
アルプスの頂から見る世界が堪能できる。


確かに凄いが、しかしこれはあくまでも前菜。
悪いが言ってしまえば所詮映像である。



なにせこの先にあるスフィンクス展望台に登れば、これを生で実感できるのだ。


他の客と同じくこの部屋は足早に立ち去り、展望台行きのエレベーターに飛び乗る。



さあこい! 絶景‼




そこに見えたのは・・・





バーン!(理想)





ドーン!!(現実)






ゴビュー (雪が荒れ狂ってる音)




本日の気温-0.7℃


猛  吹  雪



(泣)




8月の天気じゃないよー(泣)


雪が下から吹雪いてくるよー(泣)(泣)




結局寒さに耐えきれず早々退避。


絶景ではなく絶望を堪能してトンネルに戻るのだった(泣)




スフィンクス展望台(標高3571m)にある、自称世界一高い所にある時計屋さん
え?ボリビアの首都(標高3600m)で時計屋を見たって??




さて、展望台を降りてくるとたどり着くのが、2012年にできたばかりの新アトラクション  「アルパイン・センセーション」 だ。


音と光と映像を駆使してユングフラウヨッホの歴史と魅力を伝えるアトラクション・・・と、下でもらったパンフには書いてあった。


よくわからないがきっと面白いものなのだろう。



とりあえず入り口のヤギの目がやたらと恐い。




星のようなエーデルワイスが飾られた通路を進むと、最初に見えてきたアトラクションは、「スイスの小さな夢物語」


大きな水晶玉のようなガラスの中で、手彫りの人形達がBGMに合わせて踊っていた。






人形は荒い作りだが、逆にそれが味があって面白い。


よく見ていると人形達の躍りはストーリー仕立てになっていて、見れば見るほど世界に吸い込まれていくようだ。



多くの人はちょっと見ただけで先へ向かってしまったが、せっかくなので自分はこの世界を心行くまで楽しむことにした。



いや~、楽しいなぁ ・・・



ん??




やぁ、ぼくミッ○ー! ハハッ!




・・・


見なかったことにしよう。



深く考えるのはやめにして、とっとと次へ向かうことにした。





次に向かったのは「氷の洞窟」


全て氷でできてるというだけでも凄いが、この洞窟、実は天然の氷河に直接穴を開けて作ってあるというのだからさらに凄い。


氷河は変化を続けてるわけだから、修正作業も頻繁に入るのだろうか?



奥にある無数の氷の彫像も見物




そしてこの先が屋外への出入口。


展望台の外を少し歩くことがで来るゾーンで、頂上から外が眺められる最後のチャンスでもある。



さあ、天候は回復しているか否か



いざ!










・・・



(泣)




とりあえずスイス国旗まで行って、タッチして即座に引き返す。


その後リンツのチョコレート工場を見学し、帰りの電車に乗ってユングフラウヨッホを離れるのであった。



これで1万6千円なり。


納得いかねぇ





ということで、乗り継ぎ駅のクライネ・シャイデック(標高2061m)まで引き返してきた。


上の方の天気は相変わらずだが、ここは少々晴れて朝より視界が開けている。


まだ午前中だし、明日も雨と言うのならこの天気が続くうちにグリンデルヴァルトから下山してしまってもいいかと考える。




が、



このまま帰るのは、なんか癪だなぁ




そう思って辺りを見ると、標高1000m下のグリンデルヴァルトまでのトレッキングコースまでの文字。



・・・


元、とるか



そう思ったら即決即断。


下りのチケットを放り投げ、食料ももたず着の身着のままアルプス登山を慣行するのだった。




あの雲の下がグリンデルヴァルト




右手にずっとアイガーの北壁が見える
ベルリンオリンピック時、この壁を最初に制覇した者は金メダルが約束されていた。


結果事故死者続出。




天気は悪くも眺めよし




こんな所にもサイクリングロードの案内板
建てる方も凄いが、本当に登ってくる方も凄ぇ。




途中のベンチで一息ついていると、偶然日本人男性が通りかかる。
話を聞くところ彼も全く同じ考えで、元をとるためにクライネ・シャイデックから下ってきたらしい。


お互い旅人ということもあり意気投合。
下山までの間、飽きることなくお互いのことを話し合った。


偶然出会った岡野さん
ヨーロッパと登山とマラソンをこよなく愛するナイスガイ。


多分この旅一番の自分の理解者。



見えてきたグリンデルヴァルトの村



下山後一緒にお食事。
せっかくなので一人では頼みづらいチーズフォンデュにチャレンジしてみた。


白ワインで煮込んであるため、アルコール分を強く感じる独特の味
美味し!




岡野さんとはあまりにも気が合いすぎて、その後ホテルまで行って飲み会。


お互いお勧めの絶景を紹介しあっては、行ってみたいと2人揃って夜通し身もだえるのだった。




結局帰り道も散々雨に降られ、今回ユングフラウヨッホは全くついてなかったわけだけど


代わりに気持ちを共有できる、最高の旅友に出会うことができた。



縁が無いものもあれば、意外な縁が繋がる事もある



最高の良縁に出会えたことに、感謝。


景色にはまたいつかリベンジしたいと思う。





ユングフラウヨッホで買える、スイスのプレミアム リンツチョコレート
ボールチョコの中に生チョコが入っていて、味は絶品。是非お試しあれ!




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